株式譲渡とは / 大神田税理士事務所

企業の事業承継にも様々な方法があります。その中でも株式譲渡は他の事業承継（近親者への事業譲渡など）と比べて簡単であるため、よく利用されます。

株式譲渡とは会社の株主が有している株式を売却し、買主側に譲渡することをいいます。譲渡の方法は特に指定されておらず、売買、贈与、相続が主流となっているといえます。

株主は原則として自由に有している株式を譲渡することができ（会社法127条）、さらに株式と金銭のみのやり取りになるため、手続き面でシンプルであることは株式譲渡のメリットです。さらに、株式譲渡をしたからといって会社がなくなることはなく、ただ会社の経営権が移るだけなので、事業承継を考えているM＆Aにおいてよく使われる手法となっています。

また、会社は存続するため、会社の従業員の雇用を維持することができることも株式譲渡のメリットです。

つまり、企業内部の大きな不満が出ることもないことになります。

このように株式譲渡による事業承継はメリットもありますが、他方でデメリットもあります。これは主に株式の買い手側にとっての話ですが、会社は存続するために、会社の負債などもそのまま承継されてしまいます。このため、経営の立場からはこのことを勘定に入れる必要があります。

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